05712-191207 SHOTENのヘリコイド付きマウントアダプタとSIGMA fpで寄れるオールドレンズが面白い
2019/12/07
https://flic.kr/p/2hZySW4 https://live.staticflickr.com/65535/49221856023_d629540148_k.jpg
「SHOTEN」。
名称が好き。
製品はもっと好き。
https://flic.kr/p/2hZCu6R https://live.staticflickr.com/65535/49222559667_0f48dd091c_k.jpg
SIGMA fpを使い始めて、いわゆる「オールドレンズ」の楽しさに目覚めた。各レンズに固有の「最短撮影距離」より被写体に近づいて撮影できるのが楽しいのだ。
「ヘリコイド付きマウントアダプタ」でそれが可能。これが面白い。知らなかった。
いくつかのメイカから発売されている「ヘリコイド付きマウントアダプタ」の中でも、繰り出し量が大きくてレンズの「最短撮影距離」を縮められるのが「SHOTEN」の製品なのである。
https://flic.kr/p/2hZCugf https://live.staticflickr.com/65535/49222560212_1317eff10c_k.jpg
「オールドレンズ」とは、フィルムカメラ用に作られたレンズ。中でも特にAF（オートフォーカス）ではなくMF（マニュアルフォーカス）のレンズを指すことが多い。「最短撮影距離」とは、どのくらい被写体に接近してピントが合うか。値が小さければ小さいほど、被写体に近寄って撮影できる。
「オールドレンズ」の場合、最短撮影距離が70cmとか1mといった距離なので、最近のレンズより長い。被写体が遠い。もっと近寄って大きく写したい、という欲求がふつふつとわく。
https://flic.kr/p/2hZyT9y https://live.staticflickr.com/65535/49221856748_0f2092c829_k.jpg
現代のミラーレスカメラにオールドレンズをつける場合、必ず「マウントアダプタ」が必要で、そのマウントアダプタに「ヘリコイド（繰り出し装置）」がついていると、レンズ自体をカメラから繰り出す（カメラとレンズとの間隔を広くする）ことができるので、ピントの合う位置がカメラに近づく。最短撮影距離か短くなり、被写体に寄って撮影できるようになる。
SHOTENの「ヘリコイド付きマウントアダプタ」は繰り出し量が5mm。おかげで最短撮影距離がだいたい半分かそれ以下になる。つまり最短撮影距離70cmのレンズにこれを使うと、30cmくらいまで寄れるようになる。素晴らしいじゃないですか。
https://flic.kr/p/2hZBkXC https://live.staticflickr.com/65535/49222337166_b4182631f9_k.jpg
ここに掲載した写真はすべて、SIGMA fpにSHOTENの「ヘリコイド付きマウントアダプタ」をつけ、そこにRICOH GR Lens 28mm F2.8を付けて撮影したもの。元々最短撮影距離70cmな28mmの広角レンズながらお料理ぐっと寄って写せる。オールドレンズの救世主と言ってもいい。
「ヘリコイド付きマウントアダプタ」のおかげでオールドレンズが面白くなる。加えて世界最小最軽量（370g）なSIGMA fpなら、小型軽量なオールドレンズの持ち味が生きる。フォーカスはマニュアルだけど、中央部（あるいは画面全体）を拡大表示する機能のおかげで、目視でのピント合わせも楽々。フォーカスエイドもついているから合焦を見極めやすい。さらに、液晶ビューファインダ「LCD VIEW FINDER LVF-11」を付ければ鬼に金棒。肉眼で見るより綺麗に見えると感じるほど。
SIGMA fp + SHOTEN製ヘリコイド付きマウントアダプタ の組み合わせで、オールドレンズが現代のデジタル世界に蘇るのです。
https://flic.kr/p/2hZyTkL https://live.staticflickr.com/65535/49221857398_57b91a59d0_k.jpg
オールドレンズはフィルムを前提に設計されているため、デジタルカメラ専用のレンズとは描写が異なります。最大の相違は周辺部。フィルムは光が斜めに当たっても感光しますが、デジタルカメラのセンサー（撮像素子）は基本的に光が直角に入射する必要がある。フィルム用に作られたレンズは周辺部の入射角がわずかに傾いているたりして、それが周辺部の描写に趣を与えます。また各種の収差（光のにじみなど）も相まって、デジタルカメラで使うとちょっとレトロな味わいの描写を得られます。その写り方が、面白い。
shio.iconが以前から持っているオールドレンズは、 Leica Summicron f2/35mmの1本だけ。ライカ「Mマウント」のレンズです。一方、SIGMA fpのレンズ接合部（マウント）は最新のライカ「Lマウント」。ライカ、パナソニック、そしてシグマの3社がアライアンスを組んで、「Lマウント」のカメラとレンズを開発、販売しています。
MマウントのLeica Summicron f2/35mmをLマウントのSIGMA fpに装着するために間に挟むパーツが「マウントアダプタ」。そこにヘリコイドがついているのが「ヘリコイド付きマウントアダプタ」。中でも最短撮影距離が短いのが「SHOTEN」の製品なのです。
https://flic.kr/p/2hZCuDz https://live.staticflickr.com/65535/49222561507_c5d9fadf48_k.jpg
SHOTENのオンラインストアではずーっと在庫切れ。
SHOTEN LM-LSL M (ライカMマウントレンズ → ライカSL.Lマウント変換) ヘリコイド付き マウントアダプター | 焦点工房オンラインストア
中野にある我らが「フジヤカメラ」には在庫があったため、即座に購入しました。Leica Summicron f2/35mmに加えて、RICOH GR Lens 28mm F2.8、そしてsmc PENTAX L 43mm F1.9 Specialも購入し、SIGMA fpでオールドレンズを楽しんでおります。ありがたい!!
〈SIGMA fp + RICOH RICOH GR Lens 28mm F2.8〉
https://flic.kr/p/2hZCtFc https://live.staticflickr.com/65535/49222558237_3cde5c17a6_k.jpg
◀05711-191206 SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DNでポートレイト撮影のあと吉祥寺立ち呑みばっかすにてMacの保守と親指シフトの設定
▶05713-191208 日本知財学会でコメンテータを務めた分科会報告もScrapboxで実施しました